【本音レビュー】Airaloの評判は本当?1ヶ月ヨーロッパで使い倒して分かった全メリット・デメリット

旅行SIM

こんにちは!旅とガジェットをこよなく愛する大学生ライターのHPです。

海外旅行の準備が、驚くほどスマートになった現代。その立役者の一つが、間違いなくeSIMの存在です。中でも、世界200以上の国と地域で使えるという圧倒的なカバー範囲と、「とにかく安い!」という評判で、多くの旅人の間で話題になっているのが「Airalo(エラロ)」です。

アプリストアのレビューやネットの記事を見ると、「安くて最高!」「設定が簡単!」といった絶賛の声が並んでいます。しかし、その一方で「繋がらない…」「サポートが…」といった少し気になる声が聞こえてくるのも事実。

「結局、Airaloの評判って本当なの?」「安かろう悪かろう、なんてことにならない?」

そんな皆さんの疑問を解決するため、今回私は、ヨーロッパの4カ国を巡る1ヶ月の旅でAiraloを徹底的に使い倒してきました。 この記事では、キラキラした宣伝文句や表面的なレビューでは見えてこない、Airaloの「真実の姿」を、私が肌で感じたリアルなメリットと、正直「うーん…」と思ったデメリットの両面から、一切の忖度なく本音でレビューしていきます。

この記事を読めば、あなたがAiraloを使うべきか、それとも他の選択肢を探すべきか、明確な答えが見つかるはずです。

そもそも「Airalo」って何者?- 簡単におさらい

レビューに入る前に、Airaloがどんなサービスか簡単にご紹介します。

Airaloは、一言でいうと「世界最大級のeSIMオンラインストア」です。専用のスマートフォンアプリを通じて、世界200以上の国や地域で使えるeSIMを、オンラインで手軽に購入・管理できます。

【Airaloの主な特徴】

  • 圧倒的な対応国数: マイナーな国までカバーしており、「Airaloにない国はない」と言われるほど。
  • 柔軟なプラン: 渡航先に特化した「国別eSIM」、ヨーロッパやアジアなどを周遊できる「地域eSIM」、全世界で使える「グローバルeSIM」から選べます。
  • 手頃な価格設定: 1GBなどの少量プランから用意されており、ポケットWi-Fiのレンタルなどに比べて費用を大幅に抑えられることが多いです。

その手軽さと安さから、世界中のバックパッカーやスマートな旅人たちから絶大な支持を集めています。

【結論から】1ヶ月使った私のAiralo総合評価

様々なレビューを読んでくださる時間がない方のために、まず私の結論からお伝えします。

1ヶ月間、ヨーロッパ4カ国(フランス・スペイン・イタリア・ドイツ)でAiraloの地域eSIM「Eurolink 30日間/10GBプラン」を使ってみた私の総合評価は…

『100点満点中、85点』です。

結論として、多くの旅人にとって非常に強力な選択肢であり、自信を持っておすすめできます。 ただし、誰もが手放しで喜べる「完璧な100点」ではない、というのもまた事実。この「マイナス15点」にこそ、あなたがAiraloを選ぶべきかどうかの重要なヒントが隠されています。

それでは、私がなぜこの点数を付けたのか、具体的なメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。


【感動レベル】私がAiraloを「使ってよかった!」と感じた5つのメリット

まずは、この1ヶ月の旅で私が「Airalo、最高かよ…」と心から感じた、素晴らしいメリットを5つご紹介します。

メリット①:衝撃的なコストパフォーマンス。旅の予算が大幅に浮いた!

最大のメリットは、やはり価格です。今回の1ヶ月のヨーロッパ旅行で、私が利用したのは「Eurolink 10GB / 30日間」のプランで、価格は26ドル(当時のレートで約3,900円)でした。

もしこれをポケットWi-Fiで賄おうとしたら、1ヶ月のレンタル料は安くても12,000円〜15,000円は下りません。日本のキャリアの海外ローミングを使うなど論外です。比較すると、通信費を1/3以下に抑えられたことになります。この差額で、現地の美味しいディナーを何回食べられることか…!

「安いから、通信品質が悪いんじゃないの?」と疑っていましたが、その心配は後述する通り、ほとんど杞憂に終わりました。高品質な通信をこの価格で利用できること、これがAiraloの最も強力な武器です。

メリット②:ストレスフリーなアプリ体験。これぞ現代の旅の形!

私は様々なeSIMサービスを試してきましたが、Airaloのアプリの使いやすさは業界トップクラスだと断言できます。

購入から設定、データ残量の確認まで、すべてが洗練されたアプリ内で完結します。特に感動したのが、データ残量の確認画面。「あと何GB残っているか」が、美しいグラフィックで一目瞭然なのです。

物理SIMのように「今どれくらい使ったか分からない…」という不安や、他のeSIMサービスにありがちな分かりにくい管理画面とは無縁です。まるでスマホの標準機能かのように、シームレスに通信状況を管理できる体験は、一度味わうと他には戻れません。

メリット③:「ちょうどいい」が選べるプランの柔軟性

Airaloは、1GB/7日間といった短期・少量プランから、100GB/180日間といった長期・大容量プランまで、非常に多彩なプランが用意されています。

これが何を意味するかというと、「自分の旅に最適な分だけ、無駄なく購入できる」ということです。

例えば、Wi-Fi環境が整ったホテルに滞在する5日間の旅行なら、「念のため3GBプラン」を買っておけば十分。私のように複数国を巡るなら「10GBの地域プラン」を選ぶ。このように、自分のデータ利用量を予測して、「ちょうどいい」プランを選べるため、無駄な出費を徹底的に排除できます。この柔軟性は、画一的なプランしか提供していないサービスにはない大きな魅力です。

メリット④:国境を意識させない、地域eSIMのシームレスな接続体験

ヨーロッパ周遊旅行の醍醐味は、列車での国境越え。今回、私はフランスのパリからスペインのバルセロナへ高速鉄道で移動しました。その際、Airaloの「Eurolink」プランは真価を発揮しました。

フランス国内では現地の「Orange F」や「SFR」の電波を掴み、スペインに入った途端、何の設定も変更することなく、自動的に「Movistar」や「Vodafone ES」の電波に切り替わったのです。スマホを見ているだけで、いつの間にか現地のネットワークに接続されている。 このシームレスな体験は、まさに感動ものでした。

国が変わるたびにSIMを入れ替えたり、設定を変更したりする手間が一切ない。これこそ、周遊旅行者がeSIMに求める最大の価値の一つだと再認識しました。

メリット⑤:主要都市では十分すぎる通信速度と安定性

安かろう悪かろう、を最も心配していた通信品質。結論から言うと、パリ、バルセロナ、ローマ、ベルリンといった主要都市では、全く問題ありませんでした。

具体的には、

  • Googleマップのナビゲーション: 遅延なくスムーズに動作。
  • SNS: 写真はもちろん、短い動画のアップロードもストレスなし。
  • LINE通話・ビデオ通話: 途切れることなくクリアな音声で通話可能。
  • Web検索・情報収集: レストランのレビューサイトなどもサクサク表示。

ホテルに帰ってからSpeedtestアプリで測定すると、下り速度で50Mbps〜100Mbps以上出ていることも珍しくなく、これは高画質の動画視聴も可能なレベルです。少なくとも、「遅くて使い物にならない」と感じた瞬間は、主要都市にいる限り一度もありませんでした。


【本音】私がAiraloに「うーん…」と感じた3つのデメリット

さて、ここまでは良い点ばかりを挙げてきましたが、もちろん完璧ではありませんでした。ここからは、私が実際に使ってみて感じた「マイナス15点」の内訳、つまり正直なデメリットをお話しします。

デメリット①:通信の安定性は「場所」と「状況」に左右される

主要都市では快適だったと述べましたが、少し状況が変わると、接続が不安定になる場面も経験しました。

  • 地方都市や田舎: イタリアで、主要都市から少し離れた小さな町へ日帰り旅行した際、4Gを掴んではいるものの、明らかに通信速度が低下し、画像の多いページの読み込みに時間がかかりました。これはAiraloというより、提携している現地キャリアのカバーエリアの問題ですが、「どこでも都心と同じ速度」を期待すると、がっかりする可能性はあります。
  • Ping(応答速度)の問題: Speedtestの数値上、ダウンロード速度は出ていても、Webページを開く第一歩目が少し「もたつく」感覚がありました。これはPing(レイテンシ)という応答速度が、国内で使うSIMに比べて高いためです。ゲームのように一瞬の応答速度が求められる用途には向きませんし、サクサク感を極度に重視する人には少し気になるかもしれません。

「常に完璧な接続」を保証するものではない、ということは理解しておく必要があります。

デメリット②:カスタマーサポートは「緊急外来」ではなく「予約診療」

Airaloは「24時間サポート」「日本語対応」を謳っています。これは事実なのですが、その実態には注意が必要です。

旅の途中で、あえて簡単な質問を日本語でチャットサポートに送ってみました。すると、返信が来たのは約5時間後でした。もちろん、丁寧な日本語で的確な回答が返ってきたのですが、もし「空港に着いたのに全く繋がらない!」といった緊急事態だったら…と考えると、少し心許ないと感じました。

Airaloのサポートは、**リアルタイムで問題を解決してくれる「緊急外来」ではなく、数時間〜半日かけて回答をくれる「予約診療」**のようなものだと考えておくと、過度な期待をしなくて済みます。本当に不安な方は、即時応答性の高い日本のeSIMサービス(Trifaなど)を選ぶ方が安心かもしれません。

デメリット③:便利な「トップアップ」に潜む料金のワナ

旅の終盤、私が購入した10GBのデータを使い切りそうになりました。Airaloアプリでは、ボタン一つで簡単にデータを追加購入(トップアップ)できます。これは非常に便利な機能なのですが、ここに小さなワナがあります。

それは、トップアップの料金が、最初の購入時よりもGB単価で割高になるケースが多いことです。 例えば、最初に「10GB / 30日間 / 26ドル」のプランを買った後、追加で「1GB / 7日間」をトップアップすると、それが7ドルもしたりします。

もし「10GBでは少し足りないかも…」と予測できるなら、最初から少し多めのプラン(例えば20GBプラン)を購入しておく方が、結果的に安く済むことが多いのです。「足りなくなったら足せばいいや」と安易に考えていると、思わぬ出費に繋がる可能性があるので注意してください。


【初心者でも簡単】Airaloの使い方 5ステップ

ここまで読んで「Airalo、使ってみたいかも」と思った方のために、購入から利用開始までの流れを簡単に解説します。本当に簡単です。

  1. 【日本で】アプリをダウンロード&アカウント作成 まずはApp StoreまたはGoogle Playで「Airalo」と検索し、アプリをダウンロード。メールアドレスなどで簡単にアカウント登録を済ませます。
  2. 【日本で】プランを選択して購入 アプリ内で渡航先(国または地域)を選び、自分に合ったデータ容量・有効期間のプランをタップ。クレジットカードやApple Payなどで決済します。
  3. 【日本で】eSIMをインストール 購入後、アプリの指示に従ってeSIMをスマホにインストールします。QRコードをスキャンする方法もありますが、Airaloアプリなら「ダイレクトインストール」機能があり、ボタンを数回タップするだけで設定が完了します。
  4. 【日本で】eSIMをオフにしておく インストールが完了したら、スマホのモバイル通信設定画面で、追加したAiraloのeSIMを「オフ」にしておきます。これをしないと、日本国内でローミングが開始されてしまう可能性があるので注意してください。
  5. 【現地で】eSIMをオンにして利用開始! 海外の空港に到着したら、機内モードを解除し、日本のSIMをオフ(またはデータローミングをオフ)に。そして、オフにしていたAiraloのeSIMを「オン」にし、さらに「データローミング」もオンにします。数分待てば、現地の電波を掴んで通信が始まります!

【最終結論】結局、Airaloはどんな旅人におすすめなのか?

1ヶ月の徹底利用を経て、私が考える「Airaloが最適な旅人」「そうでない旅人」の人物像をまとめます。

Airaloを自信を持って「おすすめできる」のはこんな人!

  • 通信費を1円でも賢く抑えたい、コスト重視の旅人
  • ヨーロッパ周遊など、複数の国をアクティブに移動する旅人
  • ある程度の自己解決能力があり、アプリ操作に抵抗がない人
  • データ利用量に波があり、「ちょうどいい」プランを選びたい人
  • ポケットWi-Fiの持ち運びや充電、返却の手間から解放されたい全ての人

一言でいうなら、「通信費は抑えたい、でも利便性や品質も妥協したくない」という、スマートで合理的な考え方を持つ現代の旅人にとって、Airaloは最高のパートナーになるでしょう。

Airalo以外の選択肢を検討した方が良いかもしれない人

  • eSIM利用が全くの初めてで、設定やトラブルに強い不安を感じる人 → この場合は、Trifaなど手厚い日本語リアルタイムサポートが期待できるサービスの方が安心です。
  • 現地での電話番号(SMS認証など)が絶対に必要な人 → Airaloの多くのプランはデータ通信専用です。電話番号付きのeSIM(Orangeなど)や、現地SIMの購入を検討しましょう。
  • 旅の目的地のほとんどが、通信環境の悪い秘境や田舎である人 → その国の主要キャリアが直接提供しているeSIMや物理SIMの方が、カバーエリアが広い可能性があります。

私の「85点」という評価は、

「万人にとっての100点ではないが、ハマる人にとっては120点にもなり得る」

という意味を込めています。

Airaloの少し尖った部分(サポート体制やトップアップ料金など)を理解し、そのデメリットを上回るメリット(価格、利便性、柔軟性)に魅力を感じるなら、あなたの次の旅は、きっとAiraloによって、もっと自由で、もっと快適なものになるはずです。

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